アラさがしより魅力探し!飲んでみなけりゃわからない!を合言葉に、おもに「日本ワイン」を飲み干しているブログです。ワインを飲むペースに、ブログを書くペースがまったく追いついていません?!(注)ワインの味わいには個人差というものがあります!
なんでもテイスティング人生。

国産ワインコンクール



受賞ワインは、合計268銘柄。

今回もほぼすべてのワインをテイスティングしてきました。


お昼ゴハンをすっとばして開場から閉場までぶっつづけだったので

さすがに足腰に疲れがでてしまいましたが・・・(来年への課題)


後半は追い込み体制になってしまい、

写真を撮ることができていません。(来年への反省)


最後の最後で貴腐ワイン系が間に合わず、

閉場アナウンス中に手酌ですこーしづついただいていたら

運営の方に強制退場させられてしまいました・・・(今年の反省)


たしかに今回は記憶に残るワインが少なかったのですが、

そのなかでも「おっ!?」と思ったワインを

スーパー独断とウルトラ偏見でハイパーチョイスしてみます。


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★アルプスワイン/AWプラチナコレクション マスカットベリーA/2008

 味覚をぐいぐいとつかまれる、官能的な香りの、新しいスタイルのマスカットベリーA。
 「新しい日本ワイン」を感じることのできる1本です。
 コンクールでは認められにくいのかもですが、この個性は必飲です!


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★熊本ワイン/菊鹿セレクション小伏野シャルドネ樽発酵/2008

 ナイトハーベストも素晴らしいワインだと思いますが、さらに一段上のポテンシャルを感じました。
 熟成してなお素晴らしくなる予感。にしてもこの数年の熊本ワインのシャルドネの安定感は抜群! 
 いったいどこへ向かうのか!?


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★マンズワイン/甲州 酵母の泡/2007

 ネーミングがちょっとなまなましくてアレですが(苦笑)
 実は、このワインがこの日の一番の発掘&サプライズワインでした。
 ステンレスタンクの中で瓶内二次発酵と同じことをしてしまうという、
 機材豊富な大手パワーの産物。甘さの残り方、泡の柔らかさと細かさは、
 泡注入方式のスパークリングとは一線を画すクオリティでした。
 酵母由来の香りと旨味、そこに葡萄の甘さのバランスがとにかくGOODでウマー!
 甲州系スパークリングではNO1に踊り出たかも。これで1500円は素晴らしいです!!!


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★シャトレーゼ/鳥居平甲州シュールリー/2007

 年々、おいしさの安定感を増しながら、上位入賞の常連になってきました。
 引くところはしっかり引き、残すところはしっかり残っていて、しかも美しい。
 コンクール基準では評価されにくいのかもしれませんが、
 まちがいなく甲州ワインのステップアップを遂げながらトップをいく1本だと思います!!!


★メルシャン/日本の地ワイン 大森リースリング/2008

 メルシャンの「日本の地ワイン」シリーズは、ほかにもメルロなどがあり、
 1000円を切る価格ながら、実はあなどれない、とても素晴らしいワインです。
 このワインが評価されたのはとてもうれしいです。
 本当にコストパフォーマンスの高いワイン。この価格でこの品質のワインが
 幅広く流通するような日が来れば、日本ワインがどーんと底上げされると思います!


★井筒ワイン/NAC メルロー(樽熟/スープリーム)/2007

 井筒ワインの、銀賞をとったほかの赤ワインよりも、こちらのほうがかなりキテます!
 ミディアムボディのなかでも、かなりフルボディに近く、タンニンもしっかりあり、
 味わいを噛み締めることのできるポテンシャルがあります。なにせ香りが素晴らしいです!
 コーヒーの香りまであって・・・ああ・・・とても官能的なワインだと思います。GOOD!!!
 

★小布施ワイナリー/Le vin naturel de Domaine Sogga Cabernet Frans/2007

 金賞をとった銘柄よりも、とても印象的で魅力あふれる一本でした。
 曽我さんのワインの味わいは、ワインごとに、スポーンと抜けていることもあれば、
 なんだか曽我さんの悩みが乗り移ったかのように気難しいこともあったりして、
 気持ちの乗り移った、かなり「作品」的なものを感じるのですが、
 このワインについては、とにかく香りの複雑で豊かなこと!
 しかも全く若くて閉じていて、まだまだ封印されている状態なのに!
 完全に熟成タイプのジャパニーズ・グランヴァンだと思います。


●ルミエール/シャトールミエール/2007

 クラシカルな、酸化熟成のニュアンスを複雑味に取り込んだ、
 真面目さが伝わってくるワイン。
 明朗活発な派手さはなくとも、じわじわと葡萄の味わいが広がってくる、
 日本らしいアイデンティティーを感じる良いワインだと思いました!


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●ヴィラデストワイナリー/ヴィラデスト・ヴィニュロンズリザーヴ シャルドネ/2008

 完全に時期が早すぎて受賞しないタイプの典型だと思います。
 昨年度金賞受賞銘柄の最新ヴィンテージ。シャープな鋭い酸と白コショウまで香る、
 本格派のシャルドネ。数年後にまた味わってみたいと思ったほどのポテンシャルを感じました。


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●天橋立ワイナリー/甘口ケルナー/2007

 ケルナーのワインって、どうかすると香りが先行してジュースのような感じになるのですが、
 甘口といいつつも甘さが抑えられていて、ケルナーの香りのボリュームも絶妙。
 なおかつ、ピュアでライトにまとまっていて、飲む人を選ばない、素直に楽しめるワインです!


●岩崎醸造/シャトーホンジョー甲州/2008

 これは個人的にとても気になった1本で、あらためてもう一度飲んでみたいと思いました。
 甲州ならではの甘さと苦味のふくらみとバランスがとても心地よく、地味に旨味を感じました。


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●長野県志学館高校/KIKYO ナイアガラ/2008

 ナイアガラワインのなかでも抜群に楽しいです!キンと冷やして飲みたい!!!
 ナイアガラ独特のケミカルな香り・・・ではなく、集中した、トーンの高い、まるで香水のような香り。
 (もちろん葡萄の香りなんですけどね!笑)
 昨年に入賞していたメルローの香りも素晴らしかったのですが、ここは要注目だと思います!


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●北海道ワイン/おたる 特選 キャンベルアーリ/2008

 キャンベルアーリーの持つ、フルーティーなんだけどスイーツな、
 そのスイーツな部分が北海道らしく冷涼クールで、快感でした。
 香りの輪郭がハッキリ感じられつつも、しつこくなく、
 味わいも果実の味粒子(そんなもんあるのか!?)の濃さは感じるものの
 舌をすべる液体には清涼感がかんじられてスルスルいっちゃいます。楽しい!



・・・・このへんにしておきます。(苦笑)以下は思いつきメモです。


金賞ワインは、おしなべて優等生タイプな印象?

朝日町ワインと、安心院ワイナリーは美味しいのだけれど、去年よりは若干パワーダウン?

サッポロワインが北海道で作る注目のピノノワールはもうすこし時間がかかりそうかも?

エーデルワインのツヴァイゲルトレーベは、ブショネ状態で公開されてました。

悪い印象を持って帰られるとワインがかわいそう・・・運営の人、事前にチェックしてください!

サントネージュ、なにげに、じわじわ来てますねー。

サンクゼール、こっそり、じわじわ来てますねー。

ミュラー、ケルナー系のスパークリングは香りが強すぎるものは、ツラい気がしました。

本坊酒造、ルミエールは、派手さはないものの、じわじわとくる旨味がありますね。



とはいうものの、

なんであそこのワインが入賞ゼロなの!?とか

改良品種ってベリーAしか認められてないの!?とか

いろいろ気がかりはあります。

日本の名だたる強豪ワイナリーがエントリーすらしてなかったりする理由も、

いろいろあるのかもしれません。

もちろんこのコンクールだけが良否を決めるすべてではないし、

コンクールにあわせたワインを造るなんていうことも馬鹿げています。


本当に強い金属には、

いくらか別の金属を含まれている、という話があります。

さらに純度を増す方向で画一化を目指し、

さびていってしまうのかどうか、それとも・・・?

コンクールの転換期に来ているような気がしていますが、

まあ、僕は僕なりに、ぼちぼちフラフラ飲み干しながら、

見守っていきたいと思います。

なんだかんだいっても、日本ワインが好きですしね!!!


昨日は、富士屋ホテル@山梨県甲府にて開催された

国産ワインコンクール2009の

一般公開テイスティングに潜入してきました。


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年間最大の、日本ワインのコンクールで

全国各地のワイナリーから自信作がエントリー、

今年は680もの銘柄が審査されました。

 

日本ワインの人気の高まりを象徴して、

一般公開テイスティング募集300名が、

受付初日であっというまに満員御礼。(スゴイですね)

 

開催目的と審査過程はこんな感じ

 

【目的】

国産原料ぶどうを使用した国産ワインの品質と認知度の向上を図るとともに、

それぞれの産地のイメージと国産ワインの個性や地位 を高めるため、

国産ワインコンクールを開催します。

 

【審査】

(1)審査方法

・官能審査による審査とします。

・審査は一次審査及び本審査に分けて実施します。

・一次審査は20点満点で採点します。平均点12点以上を本審査の対象とします。

・本審査は20点満点で採点します。

(2)審査員

・外国人審査員を含め24名程度

・外国人審査員、国税庁、酒類総合研究所の専門家、各主要ワイン産地組合の代表、有識者等

 

金賞、銀賞、銅賞、奨励賞と分けられた受賞ワインは合計268。

今年もほとんどのワインをテイスティングしてきました。

(前日は完全休肝日&睡眠万全の体制で突入しました。笑)

 

で。

 

今年の印象を一言にまとめあげるならば

「印象に残ったワインが、ほとんどない。」

 

会場でいろんな方に「たこやきさん、なにかいいのありました?」と

声をかけていただきましたが

「うーん・・・えっとですね・・・」と、ついつい、うなってしまいました。


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受賞ワインリストを見たときにある程度イメージはありましたが

実際にテイスティングを進めていくうちにハッキリしてきました。

 

受賞上位にくるワインには、大きな傾向があるのです。

このコンクールに愛される傾向・・・とでも言えるのでしょうか。

 

「クリーンで、飲みやすく、わかりやすい」

 

クリーンなワイン造りをする中央葡萄酒や

「フィネス(繊細さ)とエレガンス(洗練性)」を追求するメルシャンは

やはり高い評価を受け、常に上位にいますし、

(※もちろん受賞にふさわしい素晴らしいワインだと思います)

 

小布施ワイナリーや丸藤葡萄酒などが良い例だと思うのですが

おなじワイナリーのワインでも「クリーンで、飲みやすく、わかりやすい」銘柄は

上位受賞しているのに対し、


熟成タイプのものや複雑な味わいのものは(クオリティーは上だと思いますが)

銅賞、奨励賞にカテゴライズされ、無人の壁際に並んでいました。

 

もうひとつ。


マスカットベリーAに、この品種で初の金賞が出ていましたが、

岩の原葡萄園のものは古典的な味わいのマスカットベリーAで、

いわゆるキャンディの典型的な香りが「クリーン」にするタイプ。

フジッコワイナリーのものは「クリーンで、飲みやすく、わかりやすい」タイプ。


その2本と最後まで金賞を競った、銀賞のアルプスワイン。

現代的な新しい味わいのベリーAで、

日本ワインに新しい可能性を見せてくれているワインだと思います。


ブースにも人が集まっていて好評を博していましたが、

こうしたハッキリとした個性を持ったワインも

このコンクールからは評価されにくいのかもしれません。


なぜか。


このコンクールの設立当初の主旨として

「認知の向上」とともに「品質向上とその評価」がありました。


日本ワインに存在していた「不思議なワイン」や「おかしなワイン」からの

完全脱却を強く決意したその現われが設立に至ったと思います。


そしてそのための審査員が集められます。

中心となったのはフランスからの審査員と、研究所などの技術系審査員、


それにワイナリー関係者など製造者系審査員に

ソムリエ系と販売店系の審査員。


この時点での「品質」が指すものは

「欠点のない、まともなワイン」だったと思います。


第1回から回を重ねること7年。

進歩を重ねてきた日本ワインは、必要な「品質」を達成したと思います。


ところが、いまだに審査員の顔ぶれは変わらず、

おそらく審査基準そのものも、大きく変わっていないのだと思います。


「クリーンで、飲みやすく、わかりやすい」欠点のなさが際立つワインが

これだけ受賞上位に並んでいることからも、おそらくそうなのでしょう。


ハッキリ言って、時代遅れではないでしょうか。


これからの日本ワインに必要なものは「個性」。

日本のワインとして各国のワインと並び立つ

アイデンティティーと存在感を示す段階に来たと思うのです。


訴えかけてくるものがある、楽しませてくれるものがある、記憶に残るものがある。

そんなワインこそが、ここからさらにファンを増やしていく「次のワイン」なのです。


もはや「次の日本ワイン」を

しっかりと評価していかなければならない段階です。


いま日本ワインはたしかに注目されています。

しかし、いつもまでも「地元びいき」の感情だけで

日本ワインが手にとられていくことはないでしょうし


変わり映えしないと受け取られた日本ワインは、

市場からどんどん退場させられていく可能性があることも

意識しておくべきだとも思います。

(もちろん僕は応援したい立場ですよ!)


審査員がいつもおんなじ顔ぶれなんですねーとか

審査のときボトルに紙巻くだけじゃあボトルネックの色と形でわかるから

先入観ポイント加算されるんじゃねーっすかとか

スペシャルにカスタマイズされたロットで出してるとこがあるとかないとか

政治力とか、まあコンクールなんでいろいろあるかもねとは思うのですが、


なんせこのコンクールの受賞結果がボトルにシールとして貼られ、

日本ワインとはこういうものだと指し示すだけの影響力のあるコンクールです。


毎年、おなじような顔ぶれのワイナリーの、

おなじようなワインが評価されるコンクールは、思考停止しているように思います。


もちろん努力と情熱によって輝く

素晴らしいディフェンディングチャンピオンの存在には敬意を払いつつも、


次のベクトルを指し示すワインや、

新しい方向性、可能性を感じるワインも同時に評価されるべきでしょう。

その視点にたてば、もっともっと評価されていいワインがたくさんあったと思います。


去年より、また新しい。


受賞ワインリストは進化する日本ワインの軌跡として

建設的、進歩的に刻まれていくべきだと強く思います。


「あらさがし」から「魅力さがし」へ審査員の構成バランスのシフト、

審査基準の見直し、公正・公平・透明な審査過程など、どうでしょうか?


「今年は印象に残るワインがなかったねー」

「去年とあんまり変わり映えしないねー」

日本ワインが飽きられてしまう前に。


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